2013年7月26日(金)、住田町に記録的豪雨:報道記事
▼2013年7月26日(金)、住田町に記録的豪雨:自治体の対応 - atimus's blog http://atimus.hatenablog.jp/entry/2013/07/26/120000
▼2013年7月下旬:住田町に関する記事 - atimus's blog http://atimus.hatenablog.jp/entry/2013/07/21/000000
▽2013年(平成25年)7月26日(金)から27日(土)にかけて、岩手県気仙地域(住田町、陸前高田市、大船渡市)は、観測史上最多の降雨量を記録する豪雨にみまわれた。この大雨により気仙川(住田町、陸前高田市)、盛川(大船渡市)が避難判断水位(特別警戒水位)を超え、いくつかの地域で避難指示が出された。
▽避難指示: 住田町では、7月26日20時15分に世田米の町営住宅川向団地48世帯に「避難勧告」が出され、さらに20時50分には同じく世田米の火石地区25世帯も合わせた計73世帯140人に「避難指示」が出された。(避難指示は、同日23時15分に解除された。)
▽被害: 道路は各所で冠水、土砂崩れにより通行規制、通行止めとなり、交通は寸断された。この大雨による住田町の住宅被害は、床上浸水1棟、床下浸水33棟、土砂流入1棟、という。〔※以上、東海新報2013年7月28日付による。〕
▽岩手県による最終報告(被害報)は2013年7月31日付の次のもの。
▼いわて防災情報ポータル [TOP] http://www.pref.iwate.jp/~bousai/ →http://www2.pref.iwate.jp/~bousai/
▽「平成25年7月26日16時03分に大雨・洪水警報が発令されたことに伴い、同時刻に設置した岩手県災害警戒本部を、7月31日18時00分に廃止しました。」
→PDF:岩手県|岩手県災害警戒本部|平成25年7月31日15時00分現在の対応状況 http://www.pref.iwate.jp/~bousai/taioujoukyou/saigai201307311500.pdf
→▼いわて防災情報ポータル [平成25年の災害状況・対応など] http://www2.pref.iwate.jp/~bousai/kako_saigai/h25.html
▽なお、Twitter上での陸前高田市役所、大船渡市役所、陸前高田災害FM、ほか各種マスコミ等の公式アカウントの発信について、次のTogetterまとめがある。
▼2013年7月26日(金)岩手県気仙地域で豪雨による避難指示。公式アカウントの動きを中心に。 - Togetter http://togetter.com/li/540234
▽住田町の被害に関する記事(東海新報紙より抜萃):
▼記録的大雨、気仙を襲う/各地で冠水、土砂崩れ/324人が一時避難〔2013年07月28日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws8881
▽「気仙地方は〔7月〕26日から27日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、各地で雷を伴う激しい雨に見舞われた。気仙3市町には26日午後5時36分、大雨、洪水警報が発表され、各地で冠水や土砂崩れなどが発生。陸前高田市と住田町では避難指示が出され、324人が一時避難した。この日の日降水量は、住田で191・0ミリ、陸前高田で140・0ミリ、大船渡で104・5ミリ。大気の状態は依然として不安定となっており、28日も土砂災害や河川の増水などに注意が必要だ。/ ◇短時間降水量で史上最大値/ 26日の県内は上空に寒気を伴った低気圧が日本海にあって東へ進む一方、低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ。このため、大気の状態が不安定となり、気仙では夕方から夜にかけて雷を伴う局地的な激しい雨に見舞われた。/ 盛岡地方気象台によると、同日の最大10分間降水量は、大船渡が19・0ミリ、陸前高田が18・5ミリ、住田が15・0ミリ。同1時間降水量は、陸前高田が73・0ミリ、住田が66・5ミリ、大船渡が53・0ミリ。陸前高田と住田は10分間、1時間ともに観測史上最大値を更新した。日降水量は、陸前高田が観測史上1位、住田は同2位。大船渡は7月第10位の記録だった。/ 同気象台は同日〔26日〕午後5時36分、気仙3市町に大雨、洪水警報を発表。27日未明から明け方には注意報となったものの、午後1時25分までに再び警報に切り替わった。同日午前0時から午後3時までの降水量(アメダス観測)は、住田が26ミリ、陸前高田が14ミリ、大船渡が12ミリ。/ 県と同気象台の共同による土砂災害警戒情報は、26日午後5時50分から同8時15分にかけて気仙各市町に発表。27日午前0時40分までにすべて解除された。/ 同気象台によると、上空に寒気を伴った低気圧は日本海中部で停滞しており、28日も大気の状態が不安定になる見込み。雷を伴う雨が予想されており、引き続き土砂災害や低地の浸水、河川の増水、はんらんに警戒を呼びかけている。/〔※陸前高田市、略〕」
▽「◇住田町…仮設住宅で床下浸水も/ 住田町は大雨、洪水警報の発表に伴い、26日午後5時36分に災害警戒本部を設置。同〔17時〕50分には災害対策本部へ切り替え、警戒と情報収集に当たった。27日午後3時現在、人的被害の情報は入っていないという。/ 町内では26日午後6時過ぎから激しい雨となり、同8時15分には世田米の町営住宅川向団地48世帯に避難を勧告。その後、気仙川の避難判断水域〔避難判断水位〕を超えると判断し、同50分には同団地と火石地区25世帯の合計73世帯140人に避難指示を出した。/ 避難所は農林会館など町内6カ所に開設され、ピーク時の同10時には47世帯141人が身を寄せた。避難指示は同11時15分に解除され、多くの住民が帰宅したが、他市町への移動中などで避難してきた約10人が一夜を明かした。/ 世田米の小股公民館には、国道107号の土砂崩れで孤立した車両30台とドライバーら40人が避難。27日午前8時30分までに、全員が帰路についた。/ 住家被害は床上浸水が1棟、床下浸水が33棟、土砂流入が1棟。床下浸水は火石、中上の各仮設住宅でも発生した。法面や石垣の崩壊は4棟あった。/ 下有住字新切の吉田成一さん(75)宅では26日午後6時ごろ、自宅裏の畑から大量の水が台所や別棟にある客間、トイレなどに入り込み、床上浸水被害に遭った。/ 27日には、吉田さんや妻のチヨ子さん(70)らが片付けに追われた。チヨ子さんは「今月初めにも浸水被害があったが、ここまで上に来たのは初めて。また雨が降るというし、掃除してもひどくなるのではないか」と話し、心配そうな表情を見せていた。/ 国道107号では26日午後8時ごろ、柏里地内で山側から大量の土砂と沢水が流入。通行止めとなっていたが、復旧工事を終えて27日午後4時に解除した。/ 町の同〔7月27日〕3時現在のまとめによると、土砂崩れは国道5カ所、県道1カ所、町道が土砂流入も含めて10カ所。町道では3カ所で冠水し、路面の流失・崩壊も16カ所あった。農道の法面崩壊、農地冠水もみられるという。/ 大雨の影響で、27日に予定されていた「住田町夏まつり」は中止となった。町では引き続き、道路や農林業被害の調査を進めている。/ 〔※大船渡市、略〕」
▽報道記事:
▽2013年7月26日(金):
▼県内各地で激しい雨〔2013年07月26日 18時46分〕 - NHK岩手県のニュース〔NHK盛岡放送局〕 http://www3.nhk.or.jp/morioka/lnews/6043315091.html
▽「〔岩手〕県の南部を中心に雨が強まり、一関市と陸前高田市、奥州市、遠野市、住田町に土砂災害警戒情報が出ています。/ このうち一関市では〔7月26日〕午後3時半すぎまでの1時間に7月の観測史上最も多い1時間に43ミリの激しい雨を観測しました。/ 午後6時までの1時間の雨量は住田町で41ミリ、一関市大東で30ミリなどとなっています。/ 気象台は、26日夜遅くにかけて局地的に1時間に60ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあるとして、土砂災害などに警戒を呼びかけています。/ また、27日夕方までの24時間に降る雨の量は多いところで120ミリと予想されています。/ 07月26日 18時46分」
▼気象庁 | 気象警報・注意報 | 住田町 http://www.jma.go.jp/jp/warn/0344100.html
▽「平成25年 7月26日17時36分 盛岡地方気象台発表」「住田町 [発表]大雨(土砂災害、浸水害),洪水警報 [継続]雷,濃霧注意報」
▼岩手 住田町で避難指示〔2013年7月26日 21時35分〕|NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130726/k10013328161000.html
▽「大雨の影響で岩手県住田町は、気仙川などの水位が上昇しているため、午後8時50分、町の中心部の世田米地区にある川向地区と火石地区に避難指示を出しました。/ 役場近くの農林会館と曙地区公民館に避難するよう呼びかけています。」
▼住田町と陸前高田市に避難指示〔2013年07月26日 23時58分〕 - NHK岩手県のニュース〔NHK盛岡放送局〕 http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6043326301.html
▽「大雨の影響で岩手県内では住田町と陸前高田市の一部の地区に避難指示が出されています。/ 住田町では〔7月26日〕午後8時50分、町の中心部の世田米地区にある川向地区の48世帯92人と火石地区の25世帯48人に避難指示を出しました。/ 住田町によりますと午後10時30分現在で役場近くの農林会館に87人が避難しているほか世田米地区の公民館など合わせて5か所に138人が避難しているということです。/ 陸前高田市は、午後9時25分、陸前高田市矢作町の味米地区と打越地区、元屋敷地区、中島地区の165世帯に避難指示を出しました。/ 市では、矢作小学校に避難するよう呼びかけて、午後11時30分現在、体育館などに40人ほどが避難しているということです。/ また一関市は、大東町大原地区を流れる砂鉄川がはん濫する危険性があることから川内地区の10世帯13人に避難勧告をまた、東山町を流れる中通川がはん濫する危険性があることから松川六日町地区の26世帯98人に避難勧告を出しました。/ 07月26日 23時58分」
▼岩手・宮城/川の氾濫警戒呼びかけ〔2013年7月27日 0時16分〕|NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130727/t10013330191000.html
▽「岩手県によりますと、住田町世田米地区を流れる気仙川は、自治体が避難勧告を出す目安になる「避難判断水位」を超えていて、県は川の氾濫に警戒するよう呼びかけています。/ 大船渡市猪川町を流れる盛川でも一時、「避難判断水位」を超えましたが、その後、水位は下がっています。/ 一関市大東町大原を流れる砂鉄川と一関市藤沢町の黄海川も水位が徐々に下がり、堤防の高さを下回っているということです。/ 宮城県では気仙沼市の大川の水位が「氾濫危険水位」を超えました。/ 水位は徐々に下がり始めていますが、午後10時半現在、「避難判断水位」を超えています。」「7月27日 0時16分」
▼岩手 住田町/避難指示を解除〔2013年7月27日 0時49分〕|NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130727/j60472310000.html
▽「岩手県住田町は、大雨の影響で中心部の一部に出していた避難指示を解除しました。」「7月27日 0時49分」
▼東北や東日本で非常に激しい雨のおそれ〔2013年7月27日 1時29分〕|NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130727/k10013330321000.html
▽「大気の状態が不安定になったため、〔7月〕26日、東北の太平洋側では平年の1か月分に匹敵する雨が降りました。/ 27日も東北や東日本では雷を伴って非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は、土砂災害や川の増水などに警戒するよう呼びかけています。/ 気象庁によりますと、日本付近には暖かく湿った空気が流れ込み、上空に寒気が南下したため26日は広い範囲で大気の状態が不安定になり、東北の太平洋側や東日本などの各地で激しい雷雨となりました。/ ▽宮城県気仙沼市では26日午後8時すぎまでの1時間に84.5ミリの猛烈な雨が降ったほか、▽岩手県釜石市では午後9時20分すぎまでの1時間に68ミリの非常に激しい雨が降り、共に統計を取り始めてから最も多い雨量を観測しました。/ また、▽岩手県住田町では26日夜遅くまでの24時間の雨量が平年の7月1か月分を10ミリほど上回る190ミリ余りに達しました。/ 27日も大気の不安定な状態が続き、東北と東日本では局地的に雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。/ 東北ではさらに28日の日曜日にかけて断続的に雨が降り、大雨になるおそれがあります。/ 気象庁は、土砂災害や川の増水、低い土地の浸水に警戒するとともに、落雷や竜巻などの突風にも十分注意するよう呼びかけています。」「7月27日 1時29分」
▼岩手・宮城 避難指示や避難勧告〔2013年7月27日 1時37分〕 NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130727/t10013332061000.html
▽「東北地方の大雨で、岩手県と宮城県で避難指示や避難勧告が出ています。/ ▽このうち岩手県陸前高田市は、矢作町の165世帯に避難指示を出しています。
また、▽岩手県一関市は東山町の松川六日町地区の26世帯に避難勧告を出しています。/ ▽岩手県住田町の中心部の一部に出ていた避難指示と ▽一関市大東町に出ていた避難勧告は解除されました。/ ▽一方、宮城県では、気仙沼市が市内の一部、2205世帯、5223人に避難勧告を出しています。」「7月27日 1時37分」
▽2013年7月27日(土):
▼道路が通行止/水道断水も〔2013年07月27日 07時13分〕 - NHK岩手県のニュース〔盛岡放送局〕 http://www3.nhk.or.jp/morioka/lnews/6043332131.html
▽「大船渡市と住田町を結ぶ国道107号線は、土砂崩れが起きたため住田町内で一部通行止めになっています。/ 陸前高田市気仙町の国道45号線は、気仙大橋の西側が大雨で冠水したため通行止めとなっていましたが午前4時すぎに片側通行できるようになりました。/ 一関市によりますと大雨で、水道水を送るポンプが水につかったため東山町の1200世帯で断水しているということです。/ 07月27日 07時13分」
▼Twitter / ofunato_city〔大船渡市役所〕: https://twitter.com/ofunato_city/status/361044337569705984
▽「【交通情報】通行止めとなっておりました住田町内の国道107号は、通行できるようになりましたのでお知らせします。 防災管理室」「2013年7月27日 - 17:44」
▼県南、沿岸で記録的大雨/避難指示や勧告も〔2013/07/27〕|岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130727_3
▽「〔岩手〕県内は〔7月〕26日夕以降、県南部や沿岸南部で局地的に激しい雨が降った。午後10時までの1時間降水量の最大値は、陸前高田73ミリ、釜石68ミリ、住田66・5ミリ、大槌・小鎚59・5ミリ、一関・大東46・5ミリなどでいずれも観測史上最大を記録した。/ 県や各市町村によると、砂鉄川、気仙川など県管理3河川で一時、避難判断水位を超え、陸前高田市、住田町が計238世帯に避難指示、一関市、陸前高田市は計77世帯に避難勧告を出した。他にも川沿いの地域で自主避難する住民が相次いだ。/ 一関市花泉町永井の住家で同3時50分ごろ、自宅裏ののり面の状況を確認しようとした女性(82)が、崩れた土砂に巻き込まれ左足を骨折した。/ 各地で道路の冠水も相次ぎ、通行止めも発生した。/ 住田町農林会館では集まった住民に町が備蓄していた毛布、水、食料などを配り、世田米川向地区の女性(68)は「家の庭まで水が来て怖かった」と語った。/ 一関市東山町の男子大学生(19)方は砂鉄川の水などが庭に流れ込んだ。「まさかここまで水が来るとは」とぼうぜんとするしかなかった。/ 同市花泉町金沢の国道342号交差点も冠水。付近の住民らは住宅への浸水を防ごうと総出で水をかき出した。農業女性(77)は「出水が早くて作業が追い付かない」と恨めしそうに雨空を見詰めた。/ 【写真=砂鉄川からあふれた水が庭に流れ込み、車で避難する住民=26日午後9時10分、一関市東山町松川】/ (2013/07/27)」
▼河北新報 東北のニュース|気仙沼5200人に避難勧告/東北各地で記録的大雨〔2013年07月27日〕 http://www.kahoku.co.jp/news/2013/07/20130727t73029.htm
▽「東北地方は〔7月〕26日、各地で記録的な雨量を記録した。宮城県気仙沼市は冠水被害が広がったため、11地区約2200世帯、約5200人を対象に避難勧告を出した。/ 岩手県でも河川の増水が相次いだ。住田町は約70世帯に避難指示を、一関市は10世帯に避難勧告を出した。一関市では女性(83)が雨で崩れた土砂に足を踏み入れて転倒し、脚の骨を折るけがをした。/ 仙台管区気象台によると、宮城県丸森町筆甫で26日正午前、1時間に86ミリの猛烈な雨を観測。気仙沼市と住田町では同日〔26日〕午後8時ごろ、それぞれ84.5ミリ、〔一時間に〕66.5ミリに達した。栗原市鶯沢でも同日夕、34ミリの強い雨が降り、いずれも観測史上最多を記録した。/ 上空に寒気を伴う気圧の谷が日本海を東進。低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、積乱雲が発達した。/ 気象台は、28日にかけて1時間に60ミリの非常に激しい雷雨の恐れがあるとして、土砂災害への警戒を呼び掛けている。/ 2013年07月27日土曜日」
▼大雨:県南部で/陸前高田、住田で史上最大 〔2013年07月27日〕/岩手- 毎日jp(毎日新聞) http://mainichi.jp/area/iwate/news/20130727ddlk03040192000c.html
▽「東北地方の上空に寒気が入った影響で、〔岩手〕県内は〔7月〕26日未明から、激しい雨が断続的に降り続いた。特に県南部で激しく、夜間にかけて陸前高田市や住田町で1時間あたりの雨量が60ミリを超え、観測史上最大となった。交通機関も乱れ、JR東北線や大船渡線で運休が相次いだ。/ 一関市花泉町永井では、民家裏で土砂崩れが起き、近くで作業していた岩渕トシさん(82)が左足を負傷。消防によると、娘が119番通報して病院に搬送されたが、骨折の疑いがあるという。/ また、同市大東町大原では同日夜に砂鉄川が氾濫し、近くの住民が公民館に避難した。住田町でも気仙川の増水で、町が避難勧告〔※避難勧告ののち、避難指示に変更された〕を出した。/ 盛岡地方気象台によると、27日も県内全域で強い雨が予想され、雷雨となる恐れもあるという。【浅野孝仁】」「毎日新聞 2013年07月27日 地方版」
▼陸前高田 仮設住宅のり面崩壊〔2013年7月27日 11時53分〕|NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130727/k10013335821000.html
▽「東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市の仮設住宅では、26日夜の大雨で敷地に隣接するのり面が一部崩れました。/ のり面が崩れたのは陸前高田市竹駒町でおよそ20世帯が暮らす「下壺仮設住宅団地」です。/26日夜8時半ごろ、敷地に隣接するのり面が幅3メートル、高さ6メートルにわたって崩れました。住民は仮設住宅の集会所に避難していて、けが人はありませんでした。/崩れた土砂は、仮設住宅の2メートルほど手前で止まっていて、27日は市から委託を受けた建設業者がのり面にブルーシートをかける作業を行っていました。/また、仮設住宅の裏山が崩れ、木が仮設の物置に倒れかかる被害も出ました。/仮設住宅の自治会長の木下精吾さん(68)は「また大きく崩れてきそうで落ち着きません。震災のあと、仮設住宅で避難生活を送り、今度は大雨でまた避難することになって、もう災害はこりごりです」と話していました。」「7月27日 11時53分」
▼南部で記録的豪雨…被害相次ぐ(岩手県)(テレビ岩手)〔2013/7/27 11:57〕|日テレNEWS24 http://news24.jp/nnn/news8855784.html
▽「〔岩手〕県内は、南部を中心に〔7月〕26日から大雨となり、2人がケガをするなど被害が出ている。各地の26日夜10時までの1時間降水量の最大値は、いずれも観測史上最大となる陸前高田で73ミリ、釜石で68ミリ、住田で66.5ミリを記録した。県と警察のまとめによると、一関市花泉町と大東町で男女2人が重軽傷を負った。この大雨で、住田町と陸前高田市の一部の地区に「避難指示」が出されたが、27日朝までに解除された。鉄道は、大船渡線が上下全線で終日運転を見合わせる他、釜石線、東北本線、三陸鉄道の一部区間・列車に運休や遅れなどが出ている。県内は28日にかけて大気の不安定な状態が続き、大雨となる所がある見込みで、河川の増水や土砂災害に注意が必要だ」「[ 7/27 11:57 テレビ岩手]」
▼IBC NEWS|大雨で県内各地に被害〔2013年07月27日 18:42〕 http://news.ibc.co.jp/item_20168.html
▽「きょう〔7月27日〕も県内は断続的に強い雨の降る天気となり内陸南部や沿岸を中心に各地で被害が出ています。/ 国道4号線は奥州市前沢区の照井舘で土砂崩れが発生したためきょう午後1時から通行止めとなっています。土砂崩れは3か所で発生し倒れた木が道路を塞いでおり現在も復旧の目途は立っていません。午後4時現在の県のまとめによりますと国道・県道の通行止めは16か所で記録的な大雨となった一関市や陸前高田市、住田町では住宅73棟が床上浸水しています。この雨で陸前高田市と住田町の一部地域に避難指示が出されましたが今朝までに解除されています。ただ、雨は明日も続く見通しで所によっては大雨となる所もある見通しです。盛岡地方気象台では土砂災害などに注意を呼びかけています。」「(2013年07月27日 18:42 更新)」
▽2013年7月28日(日):
▼記録的大雨、気仙を襲う/各地で冠水、土砂崩れ/324人が一時避難〔2013年07月28日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws8881
▽「気仙地方は〔7月〕26日から27日にかけて大気の状態が非常に不安定となり、各地で雷を伴う激しい雨に見舞われた。気仙3市町には26日午後5時36分、大雨、洪水警報が発表され、各地で冠水や土砂崩れなどが発生。陸前高田市と住田町では避難指示が出され、324人が一時避難した。この日〔26日〕の日降水量は、住田で191・0ミリ、陸前高田で140・0ミリ、大船渡で104・5ミリ。大気の状態は依然として不安定となっており、28日も土砂災害や河川の増水などに注意が必要だ。/ ◇短時間降水量で史上最大値/ 26日の県内は上空に寒気を伴った低気圧が日本海にあって東へ進む一方、低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ。このため、大気の状態が不安定となり、気仙では夕方から夜にかけて雷を伴う局地的な激しい雨に見舞われた。/ 盛岡地方気象台によると、同日〔26日〕の最大10分間降水量は、大船渡が19・0ミリ、陸前高田が18・5ミリ、住田が15・0ミリ。同1時間降水量は、陸前高田が73・0ミリ、住田が66・5ミリ、大船渡が53・0ミリ。陸前高田と住田は10分間、1時間ともに観測史上最大値を更新した。日降水量は、陸前高田が観測史上1位、住田は同2位。大船渡は7月第10位の記録だった。/ 同気象台は同日〔26日〕午後5時36分、気仙3市町に大雨、洪水警報を発表。27日未明から明け方には注意報となったものの、午後1時25分までに再び警報に切り替わった。同日午前0時から午後3時までの降水量(アメダス観測)は、住田が26ミリ、陸前高田が14ミリ、大船渡が12ミリ。/ 県と同気象台の共同による土砂災害警戒情報は、26日午後5時50分から同8時15分にかけて気仙各市町に発表。27日午前0時40分までにすべて解除された。/ 同気象台によると、上空に寒気を伴った低気圧は日本海中部で停滞しており、28日も大気の状態が不安定になる見込み。雷を伴う雨が予想されており、引き続き土砂災害や低地の浸水、河川の増水、はんらんに警戒を呼びかけている。」
▽「◇民家の近くで河川道崩落も/ 陸前高田市では、大雨・洪水警報が発表された〔7月〕26日午後5時36分に災害警戒本部を設置。職員が情報収集を進め、インターネットのフェイスブックページやツイッターも駆使して警戒を呼びかけた。/ 河川増水に伴い、自主的に避難する住民も出始めた中、市は午後8時以降、各コミセンに避難所開設を要請。下矢作地区の矢作川堤防を越える恐れがあったため、午後9時25分に味米、打越、元屋敷、中島各地区の計165世帯に避難指示。横田町でも気仙川堤防を越える可能性があるとして、同54分に梅ノ木、金成、袋沢地区の計41世帯に避難勧告を行った。/ 各公民館でも住民が身を寄せ、避難者は各施設を合わせると183人に。避難指示、勧告とも27日午前5時に解除された。住家被害では、床上浸水が5棟、床下浸水が19棟あった。/ 川沿い、低地部の道路では、冠水や流出土砂などにより各地で大きな影響を及ぼした。生出地区の県道世田米矢作線は、滝見橋などが冠水したため午後7時ごろから深夜まで通行不能の状態に。高田町や竹駒町の農免道でも冠水が相次いだ。/ 国道343号梅木地区(矢作町)や同340号の高田一中下(高田町)や竹駒地区、県道停車場線の沼田地区(米崎町)も、夜にかけて通行止め措置。国道45号でも、気仙大橋たもとにある信号部分から、東日本大震災で全壊被害を受けた気仙中付近が冠水。昨年9月に整備された緊急迂回路による片側交互通行措置がとられた。/ 矢作町生出地区三の戸地内の生出川沿いでは、長さ約100メートル、最大で幅約10メートルにわたり、車両も通行できる道路や民家の庭部分が崩落。同地内に住む鈴木博さん(81)方では、納屋があった地盤も濁流にえぐられ、大工道具や農機具、除草機などが流された。/ 鈴木さんらによると、26日は夕方からテレビの音が聞こえないほどの大雨に。午後6時ごろに自宅近くのガードレールが崩れる音が響き、外に出ると玄関先数メートルを残して崩落していた。家族は同地区コミセンに避難し、不安な一夜を過ごした。/ 周辺では平成14年7月をはじめ、過去にも河川被害はあったが、ここまで土砂崩落が大規模だったことはないという。鈴木さんは「避難中は見に来たくても来れず、早く雨が収まることを願っていた。家だけでも残ったのが救い。起きてしまったことはどうしようもないが、水害は恐ろしいものだ」と話していた。
▽「◇住田町…仮設住宅で床下浸水も/ 住田町は大雨、洪水警報の発表に伴い、〔7月〕26日午後5時36分に災害警戒本部を設置。同50分には災害対策本部へ切り替え、警戒と情報収集に当たった。27日午後3時現在、人的被害の情報は入っていないという。/ 町内では26日午後6時過ぎから激しい雨となり、同8時15分には世田米の町営住宅川向団地48世帯に避難を勧告。その後、気仙川の避難判断水域〔避難判断水位〕を超えると判断し、同50分には同団地と火石地区25世帯の合計73世帯140人に避難指示を出した。/ 避難所は農林会館など町内6カ所に開設され、ピーク時の同10時には47世帯141人が身を寄せた。避難指示は同11時15分に解除され、多くの住民が帰宅したが、他市町への移動中などで避難してきた約10人が一夜を明かした。/ 世田米の小股公民館には、国道107号の土砂崩れで孤立した車両30台とドライバーら40人が避難。27日午前8時30分までに、全員が帰路についた。/ 住家被害は床上浸水が1棟、床下浸水が33棟、土砂流入が1棟。床下浸水は火石、中上の各仮設住宅でも発生した。法面や石垣の崩壊は4棟あった。/ 下有住字新切の吉田成一さん(75)宅では26日午後6時ごろ、自宅裏の畑から大量の水が台所や別棟にある客間、トイレなどに入り込み、床上浸水被害に遭った。/ 27日には、吉田さんや妻のチヨ子さん(70)らが片付けに追われた。チヨ子さんは「今月初めにも浸水被害があったが、ここまで上に来たのは初めて。また雨が降るというし、掃除してもひどくなるのではないか」と話し、心配そうな表情を見せていた。/ 国道107号では26日午後8時ごろ、柏里地内で山側から大量の土砂と沢水が流入。通行止めとなっていたが、復旧工事を終えて27日午後4時に解除した。/ 町の同3時現在のまとめによると、土砂崩れは国道5カ所、県道1カ所、町道が土砂流入も含めて10カ所。町道では3カ所で冠水し、路面の流失・崩壊も16カ所あった。農道の法面崩壊、農地冠水もみられるという。/ 大雨の影響で、27日に予定されていた「住田町夏まつり」は中止となった。町では引き続き、道路や農林業被害の調査を進めている。
▽「◇大船渡市…日頃市で通行止め相次ぐ/ 大船渡市でも〔7月〕26日夕の警報発令を受けてから災害警戒本部を立ち上げ、情報収集や対応にあたった。27日の日中にかけ、日頃市町内などの山あいで土砂流出による市道通行止めが相次ぎ、川に近い場所では床下浸水も数棟確認された。/ 26日夜の激しい雨により、盛川では権現堂橋付近ではんらん注意水位の1・5メートルを超え消防団などが警戒。土砂流出の影響で住田町につながる国道107号白石トンネルが、27日昼にかけて通行止めまたは片側通行措置がとられるなどした。/ 災害警戒本部によると、同日午後3時現在、猪川町久名畑と大船渡町笹崎で計3棟の住宅床下浸水が確認された。市道は坂本沢線、沼川・大森線、上代・蛭潟線、平子沢線の日頃市町内4路線、林道増館線で、土砂流出などの影響による一部通行止めが続いている。人的被害の報告はない。」「▲道路や納屋の地盤などが崩落した生出地区三の戸地内=陸前高田」「2013年07月28日付 1面」
▼床上・床下浸水249世帯/県内豪雨、1489戸が断水〔2013/07/28〕|岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130728_3
▽「本県〔岩手県〕南部や沿岸南部を襲った〔7月〕26日夕からの局地的な大雨は、2人が負傷したほか住家の浸水や断水など被害が拡大した。県総合防災室の27日午後9時現在のまとめでは、一関市や住田町など8市町の計249世帯が床上・床下浸水し、一関市の最大1489戸が断水。道路の通行止めや鉄道の遅れも発生し、県民生活に大きな影響を与えた。/ 盛岡地方気象台によると、大槌は27日午後0時19分からの1時間で42・5ミリ、奥州・若柳は同日午前11時59分からの1時間で34・5ミリの降水量を記録し、ともに7月の観測史上最大。一関は42・0ミリだった。26日午前0時から27日午後4時までの総雨量は住田で217・0ミリに上った。/ 一関市や陸前高田市、住田町などで90戸が床上浸水、159戸が床下浸水の被害。河川が避難判断水位を超え、住田町と陸前高田市が238世帯に避難指示、一関市と陸前高田市は77世帯に避難勧告を出したが、27日午前11時までに全て解除された。一部住民が自主避難を続けている。/ 落雷のため大船渡、一関、奥州、二戸、平泉、洋野の6市町で最大4689戸が一時停電した。奥州市前沢区の国道4号など道路の通行止めも相次いだ。/ 県内では地盤が緩んでいることから、今後も土砂崩れなどの恐れもあり、盛岡地方気象台は引き続き警戒を呼び掛けている。」「【写真=土砂崩れで一部がふさがった沢川から水があふれ、対応に追われる住民ら=27日午後1時7分、一関市沢】」「(2013/07/28)」
▽2013年7月29日(月):
▼「泥撤去、何日かかるか…」/豪雨、県土に爪痕〔2013/07/29〕|岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130729_1
▽「本県〔岩手県〕南部や沿岸部を襲った〔7月〕26日夕からの大雨は、各地で大きな爪痕を残した。「何日かかるか分からない」。浸水の影響で泥の撤去に追われた住民は、28日もため息交じりに作業した。県総合防災室によると、同日午後10時現在で床下・床上浸水被害が一関市や住田町など9市町村の延べ309世帯に達した。/ 砂鉄川の増水で大きな被害を受けた東山町松川地区中心部では、水をかぶった畳やソファなどの家具や家庭ごみが歩道を埋めた。トラックなどで回収するため、県道が一時通行止めとなった。自営業の男性(62)は「2002年の台風被害の時と同じ風景。みんなで協力して早く元の地域に戻したい」と汗をぬぐった。/ 陸前高田市や住田町では、豪雨被害で浸水した家屋の片付けや復旧工事が始まった。鉄砲水で床下浸水の被害があった同町世田米下柏里(しもかしわり)では、住民が泥の撤去や片付けに汗を流した。同地区の女性(59)は「何日かかるか分からない」と嘆いた。/ 【写真=大雨による浸水で発生した廃棄物を総出で片付ける住民=28日午後2時20分、一関市東山町松川】/(2013/07/29)」
▼県南、沿岸の豪雨峠越す/土砂災害などの警戒必要〔2013/07/29〕|岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130729_3
▽「〔7月〕28日の〔岩手〕県内は、寒気を伴った気圧の谷の影響で大気の状態が不安定となった。内陸では晴れ間がのぞいたものの、沿岸南部や山沿いでは局地的に強い雨が降った。県南や沿岸南部に被害をもたらした大雨は峠を越えたが、29日午後には再び雨が降りだす見込みで、依然警戒が必要だ。/ 26日午前0時から28日午後4時までの総雨量は住田239ミリ、陸前高田187ミリ、一関市大東178ミリ、大槌177ミリなど。/ これまでの大雨で地盤の緩んでいるところがあり、土砂災害や低い土地への浸水、河川の増水などへの警戒が必要。不安定な天候はしばらく続き、梅雨明けは8月にずれ込みそうだ。/(2013/07/29)」
▼大雨浸水309棟に〔2013年7月29日〕 : 岩手 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20130728-OYT8T00920.htm
▽「〔7月〕26日から28日までに〔岩手〕県央部以南や沿岸南部を中心に降り続いた大雨の影響で、建物の床上・床下浸水被害は一関市や住田町など9市町で、計309棟に拡大した。土砂崩れが発生し、通行止めとなった道路では同日、撤去作業が続いたほか、列車の運休も相次いだ。/ 盛岡地方気象台によると、県内上空の寒気に暖かい空気が入って大気が不安定となり、奥州市江刺区米里では、同日〔28日〕までの72時間降水量が7月の観測史上最大の162ミリとなった。住田町では245ミリ、陸前高田市でも196ミリを記録した。/ 県総合防災室によると、27日午後9時現在で床上・床下浸水は8市町249棟だったが、28日午後4時までに309棟に増加。県内最多の224棟が浸水した一関市内では、道路にゴミが散乱するなどして通行止めが多発したほか、同日朝には計952戸が停電した。/ 県警によると、同市東山町松川で、床上浸水した住宅からあふれ出した生活ゴミが県道上にたまり、撤去作業で一時全面通行止めに。同市大東町渋民では市道脇の斜面が崩れた。/ JR東日本盛岡支社によると、大船渡線では、線路下の盛り土が流出し、13本が運休。東北線の下り臨時快速列車、釜石線4本、山田線2本も運休した。遅れもあり、4路線で計1340人に影響した。/ (2013年7月29日 読売新聞)」
▼局地的な大雨 今後の見通しは〔2013年7月29日 19時50分〕|NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130729/k10013381251000.html
▽「先週以降、大気の不安定な状態が続き、全国各地で局地的な大雨が頻発しています。/ これについて気象庁は、平年に比べて太平洋の高気圧の張り出しが弱いために、日本付近に湿った空気が流れ込みやすくなっているのが要因だとしています。/ 気象庁によりますと、梅雨の末期から真夏にかけてのこの時期、日本列島は南から張り出す太平洋の高気圧に覆われて広い範囲で晴れるようになりますが、高気圧の縁にあたる地域では、時計回りに流れる高気圧周辺の風によって南から暖かく湿った空気が流れ込み、まとまった雨が降ることがあります。/ 例えば、九州から東海にかけての各地で「梅雨明け」が発表された今月8日、西日本と東日本は晴れて猛烈な暑さとなった一方、高気圧の縁にあたる東北では湿った空気が流れ込んで激しい雨が降りました。/ ところが、先週以降、高気圧は張り出しが弱くなって日本の南西の海上に退き、日本列島の広い範囲が高気圧の縁にあたる地域となったため、暖かく湿った空気が流れ込みやすくなっています。/ さらに、先週半ばごろからは日本列島の北側の上空5500メートル付近を流れている偏西風が本州付近で南へ大きく蛇行するようになり、北から上空の寒気が南下しやすくなっています。/ このため、各地で暖かく湿った空気と冷たい空気がぶつかり合ったり、風の影響で特定の地域に湿った空気が集中したりして雨雲が急発達し、局地的な大雨が発生しています。/ 今月〔7月〕26日には東北で局地的な大雨となり、岩手県住田町で平年の1か月分の雨が僅か1日で降ったほか、27日には関東や東北で1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降りました。/ 来月〔8月〕に入ると高気圧が次第に強まって平年と同様、日本列島に大きく張り出すようになると予想されていますが、あと数日は高気圧の張り出しが弱く、広い範囲で雨の降りやすい状態が続く見込みです。気象庁は、地元の気象台からの情報や天気の変化に注意してほしいと話しています。」「7月29日 19時50分」
▽2013年7月30日(火):
▼田畑231ヘクタール冠水/4市町、大雨被害状況〔2013/07/30〕|岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130730_5
▽「〔岩手〕県は〔7月〕29日、県南部や沿岸南部で26日夕から降った局地的大雨の農林業関係の被害状況(29日午後4時45分現在)をまとめた。一関市など4市町の田畑231ヘクタールが冠水し、水稲など作物の被害状況を詳しく調べている。ビニールハウスなどの農業施設は39棟の浸水被害を確認した。/ 住田町世田米和山地区では鶏舎が浸水し、約7千羽の鶏が死んだ。業者によると、山からの大量の雨水で鶏舎7棟のうち5棟が浸水した。被害額は300万〜350万円に上るという。/ 田畑ののり面崩壊や土砂流入は220カ所、農道のり面崩壊や水路への土砂流入は141カ所で発生。林道のり面崩壊といった林業被害も40カ所で確認された。/ 県は今後、冠水した作物の被害状況などを調べた上で被害額をまとめる。達増知事は29日の定例会見で「農林業の被害があれば、きちっと対応することになる」と述べた。/ (2013/07/30)」
▼田畑231ヘクタール冠水、鶏6000羽死ぬ〔2013年7月30日〕 : 岩手 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20130730-OYT8T00003.htm
▽「〔7月〕26日から〔岩手〕県央部以南や沿岸南部を中心に降り続いた大雨で、被害の出た地域では〔7月〕29日、土砂の流出や倒木などで塞がれた道路の復旧や、住宅からの泥や生活ゴミの撤去作業が本格化した。県のまとめによると、新たな被害が判明し、29日午後4時45分現在、家屋の床上・床下浸水被害は10市町で計331棟と増えたほか、水田や畑計231ヘクタールが冠水し、住田町の鶏舎では鶏6000羽が死んだ。/ 県総合防災室によると、店舗や倉庫の浸水被害は、一関市や紫波町など4市町で計13棟に及んだ。一関市と陸前高田市ではビニールハウスなど計39棟に浸水。奥州、一関、陸前高田、大船渡の4市で、田畑や農林道など計400か所でのり面が崩壊した。/ 一関市東山町松川地区では29日、宮城県栗原市のボランティア団体「DSP災害支援プロジェクト」のボランティア約30人のほか、市内の消防団員や県建設業協会千厩支部のメンバー、市職員ら約130人が手伝いに加わり、夕方で生活ゴミの撤去をほぼ終えた。/ ボランティアは住民と話し合いながら、洗浄して使える日用品と廃棄するゴミを分別。同団体の松田尚子さん(28)は「早く元の生活に戻ってほしい」と話していた。/ 同地区などでは、2002年7月の台風で浸水した住宅が今回再び被害を受けた。勝部修市長は29日、恒久的な治水対策を県に緊急で要望する考えを示した。/ 住田町世田米では、木造の鶏舎が浸水被害に遭い、食肉用の鶏が死んだ。/ 経営する養鶏業男性(57)によると、所有する鶏舎7棟、計約2500平方メートルのうち5棟が最大約30センチ浸水した。いずれも出荷直前で、被害額は300万〜350万円になるという。男性は「今年は生育が良かった。何とも仕方がない」と話した。/ また、JR東日本盛岡支社によると、大雨でJR大船渡線気仙沼駅の設備などが冠水し、使用できなくなり、同線は30、31日、上下計4本を運休し、上り線1本の運行時刻を変更する。」「〔写真:〕浸水した民家の日用品を片づけるボランティアたち(29日、一関市東山町松川で)」「(2013年7月30日 読売新聞)」
▽前掲記事中で言及されている岩手県の「29日午後4時45分現在」のまとめは、災害警戒本部による次の報告を指す。末尾の「別紙」部分、「7月26日から27日にかけての大雨による農林水産業関係の被害状況について(7月29日(月)16:45現在) (農林水産部)」を参照。(※住田町の被害としては、「水田、野菜・飼料畑等の浸水」「鶏舎浸水による鶏死亡」が載せられている。)
▼PDF:岩手県|岩手県災害警戒本部|平成25年7月29日16時45分現在の対応状況PDF http://www.pref.iwate.jp/~bousai/taioujoukyou/saigai201307291645syusei.pdf
▽2013年7月31日(水):
▼大雨で鶏被害1万3500羽/田畑冠水300ヘクタール超〔2013/07/31〕|岩手日報 http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20130731_1
▽「〔岩手〕県は〔7月〕30日、県南部や沿岸部で26日夕から続いた局地的大雨の農林水産業の被害状況(30日午後3時現在)をまとめた。陸前高田市の鶏舎で浸水による約6千羽の鶏の死骸が確認され、住田町の被害と合わせ約1万3500羽となった。/ 田畑の冠水被害は平泉町、山田町、岩泉町で新たに判明し312ヘクタールに拡大。陸前高田市、大船渡市など4市町の計7漁港で浮遊ごみが確認、処理された。/ 一関市東山町では、長坂地区の工業団地内の仮置き場に木材や家電、布団などあらゆるごみが大量に集まり、衛生面の懸念もあるため、市は対応を急ぐ。/ 一関市社会福祉協議会は災害ボランティアセンター東山現地センターを設置。東山地域で浸水した住居の片付けなどのボランティアを市内在住者を中心に募集している。問い合わせは同センター(0191・47・3238)へ。/ (2013/07/31)」
▽前掲記事中に言及される「農林水産業の被害状況(30日午後3時現在)」まとめは、災害警戒本部による次の報告を指す。末尾の「別紙」部分、参照。(※住田町の被害には、7月29日16:45現在の報告に以下の項目が追加されている; 「農地(田、畑)の法面崩壊や農地への土砂流入」「農道の法面崩壊、水路への土砂流入等」「林道の法面崩壊」。)
▼PDF:岩手県|岩手県災害警戒本部|平成25年7月30日15時00分現在の対応状況PDF http://www.pref.iwate.jp/~bousai/taioujoukyou/saigai201307301500.pdf
▽▽関連:
▼岩手県 - これまでの洪水被害〔2015年4月30日更新〕 http://www.pref.iwate.jp/engan/sumita/26802/35310/index.html
▽「気仙川は急峻(きゅうしゅん)な地形条件に加えて、前線性及び台風による局地降雨に見舞われやすく、出水のたびに被害が生じています。/ また、沿川は狭隘(きょうあい)な平地に人家や田畑が集中している状況にあります。/このため、治水安全度を1/70に引き上げる必要があり、治水対策として、河川改修を行います。/ ■洪水被害実績: 昭和22年9月から平成14年7月までの被害状況一覧をご覧いただけます。/ ・既存災害実績(住田町・陸前高田市) (PDFファイル 115.5KB) http://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/035/311/jisseki.pdf / ■洪水被害写真: 過去の台風による被害状況の写真をご覧いただけます。/ ・洪水被害写真 (PDFファイル 233.7KB) http://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/035/311/higai.pdf / ・洪水被害写真2 (PDFファイル 2.3MB) http://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/035/311/higai2.pdf 」
→▼PDF:既存災害実績(住田町、陸前高田市)〔昭和22年(1947年)9月~平成14年〔2002年〕7月〕|岩手県 https://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/035/311/jisseki.pdf
→▼PDF:洪水被害写真|岩手県 https://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/035/311/higai.pdf
▽「■洪水被害写真 昭和56年〔1981年〕8月 台風15号による被害:住田町中心部」「■洪水被害写真 平成14年〔2002年〕7月 台風6号による被害状況:住田町世田米山谷」
→▼PDF:洪水被害写真2 http://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/035/311/higai2.pdf
▽「■洪水状況写真/ ・写真の位置図(番号はページと対応)〔※略〕」「(1)大股川左岸 住田町里古屋地区 国道397号沿い(平成14年7月9日~11日 台風6号)」 「(2)大股川左岸 住田町下大股地区 折壁橋(県道世田米矢作線)下流(平成14年7月9日~11日 台風6号)」 「(3)気仙川左岸 住田町清水沢地区 清水橋(町道)上流(平成19年9月6日~7日 台風9号)」 「(4)気仙川右岸 住田町川向地区 昭和橋(町道)(昭和56年8月21日~23日 台風15号)」 「(5)気仙川右岸 住田町川向地区 瀬音橋(国道197号)上流(平成14年7月9日~11日 台風6号)」 「(6)気仙川右岸 住田町川向地区 町営住宅付近(平成19年9月6日~7日 台風9号)」 「(7)気仙川右岸 住田町川向地区 岩澤橋(町道)下流(昭和56年8月21日~23日 台風15号)」 「(8)気仙川左岸 住田町火石地区 住田フーズ(昭和56年8月21日~23日 台風15号)」 「(9)気仙川左岸 住田町山谷地区 国道340号(平成14年7月9日~11日 台風6号)」 「(10)気仙川右岸 陸前高田市矢作町地区 矢作川との合流点付近(平成14年7月9日~11日 台風6号)」 「(11)気仙川 陸前高田市高田町地区 高田レミコン付近(平成14年7月9日~11日 台風6号)」
▽参考:
▼昭和56年における特定地域に係る激甚災害の指定及びこれに対し適用すべき措置の指定に関する政令(昭和57・2・23・政令22号)|法庫 http://www.houko.com/00/02/S57/022.HTM
▽「内閣は、激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律(昭和37年法律第150号)第2条第1項及び第2項、第3条第1項、第4条第1項並びに第24条第1項の規定に基づき、この政令を制定する。/ (激甚災害及びこれに対し適用すべき措置の指定)/ 第1条 次の表の上欄に掲げる災害を激甚災害に対処するための特別の財政援助等に関する法律(以下「法」という。)第2条第1項の激甚災害として指定し、当該激甚災害に対し適用すべき措置を同表の下欄に掲げるとおり指定する。」
▽「〔■激甚災害:〕 〔※略〕/ 昭和56年8月21日から23日までの間の暴風雨による災害で、次に掲げる市町村の区域に係るもの/ イ 北海道厚田郡厚田村、寿都郡黒松内町、虻田郡喜茂別町及び有珠郡大滝村、青森県西津軽郡鰺ヶ沢町、岩手県東磐井郡大東町、気仙郡住田町及び下閉伊郡川井村、福島県双葉郡川内村、群馬県多野郡上野村及び吾妻郡中之条町並びに長野県南佐久郡南相木村/ 〔■適用すべき措置:〕法第3条、第4条並びに第24条第1項、第3項及び第4項に規定する措置」
▼内閣府|激甚災害制度Q&A http://www.bousai.go.jp/taisaku/gekijinhukko/qa.html
▼平成21年度第2回大規模事業評価専門委員会について(提案)〔2009年6月2日〕|めぐみ豊かな気仙川と広田湾を守る地域住民の会 http://www.geocities.jp/meg_k1000/sp/20090602.html
▽「2009年6月2日、岩手県庁政策推進課経営評価担当と河川課へ次の提案をおこないました。/ 最初に河川課へ連絡したところ、今回の委員会開催の担当は政策推進課ということで、政策推進課への連絡をしていただきました。/ 提案は、これまでの気仙川の被害などについて、委員会の現地調査で参考にしていただきたい6点をあげています。/ 〔※略〕」
▼災害研究:牛山作成の参考資料・アンケート素集計結果|豪雨災害と防災情報を研究するdisaster-i.net http://www.disaster-i.net/research3.html
▽「■アンケート調査素集計結果/ 〔※略〕/ ・大雨災害と防災に関するアンケート(岩手県住田町) http://www.disaster-i.net/notes/110830report.pdf /岩手県住田町の住民を対象に,災害に対する認識などについて調べたアンケート結果です.岩手県との共同調査.2011年2月実施./ 〔※略〕」
→▼PDF:「大雨災害と防災に関するアンケート(岩手県住田町)報告書」(2011年8月) http://www.disaster-i.net/notes/110830report.pdf
▼2007年9月台風9号(台風0709号)災害|豪雨災害と防災情報を研究するdisaster-i.net http://disaster-i.net/disaster/20070907/index.html
▽「■2007年9月台風9号(台風0709号)災害に関するメモ/ 静岡大学防災総合センター 教授 牛山 素行/ 2007/09/07作成開始.09/09,10,11,17加筆」「■概要/ ・2007年〔平成19年〕9月6日から7日にかけて,台風9号(台風0709号,アジア名:FITOW)が日本列島を通過し,東日本,北日本を中心に豪雨,強風,高波などをもたらした./ ・この豪雨などにより,全国で死者・行方不明者3名,住家全壊11棟,半壊28棟,一部破損539棟,床上浸水356棟,床下浸水893棟などの災害(GLIDE:TC-2007-000152-JPN)が発生した(9/13消防庁第6報)./ ・各地での現象に関する地図上のメモ(GoogleMaps上に整理,位置は非常に不正確です)/ ■オリジナル資料・特記事項/ 〔※略〕」
▽「■現地調査写真/ 2007/9/8に,岩手県内で,土砂災害警戒情報が出され,斜面崩壊(ほとんどは道路沿いの崩壊)が発生した地区を中心に現地調査を行った./ A. 岩手県住田町中心部付近 http://disaster-i.net/photo/070908/060819a.html / B. 岩手県一関市 一関遊水池 〔※リンク略〕/ C. 岩手県奥州市胆沢区 国道397号沿いの斜面崩壊 〔※リンク略〕/ D. 岩手県北上市 夏油温泉付近の斜面崩壊 〔※リンク略〕/ 〔※略〕」
→▼岩手県住田町中心部付近〔2007/09/08撮影〕 http://disaster-i.net/photo/070908/060819a.html
▽「■岩手県住田町中心部付近/ 2007/09/08撮影./住田町中心部付近を流れる気仙川.昭和橋水位観測所では,9/7に特別警戒水位を超過した.道路法面の小規模な崩壊を確認.」
▼津付ダム - 気仙川の治水 http://www.pref.iwate.jp/~hp4580/kawa_thisui/index.html
▼2013年7月26日(金)、住田町に記録的豪雨:自治体の対応 - atimus's blog http://atimus.hatenablog.jp/entry/2013/07/26/120000